皆さんは、「考える事が多すぎて頭が混乱してきた」「頭が回らない」なんて言うことはないでしょうか?
20代、30代、40代と生きてきたら、「頭が回らない」という状態になったことが1回も無かったという方はほとんどいないのではないでしょうか?
そして、30代になってくると、仕事の責任も出てくるし、お金の事、家庭のこと、健康のこと、将来のこと、、、
「独立したいけど自信がないなぁ」
「健康診断で引っ掛かってしまった」
「資格を取って仕事に活かしたいけど」
など、色々なことが頭の中に浮かんできて、どうしたら良いのか分からなくなってしまったことが多々あると思います。
もちろん、10代には10代の、20代には20代の悩みや考える事があります。
今回の記事では30代になった私がこれまで、頭が混乱した時にしてきた中で一番効果のあった方法とやり方についてお伝え致します。
10代であろうと、40代であろうと、今回ご紹介するのと同じ解決法が使えますので、30代じゃないからといわず、最後までご覧下さいね。
頭が混乱する理由とは?
さて、頭が混乱する理由の一つは脳のキャパシティを超えてしまうことが原因です。
人間の脳は考える上で限界というものがあります。
「ワーキングメモリー」という言い方をすることもありますね。
要は、頭の中で作業をする場所や処理速度には限界があるわけです。
この「作業をする場所」が一杯になったり「処理速度を超える処理量」がでてくると、頭が回らなくなり、パニックになります。
コンピューターでいうところの「フリーズ」のような状態、マンガなどで頭から煙が出てくる描写がありますが、正にアレです。
サラリーマンや主婦の方はもちろん、経営者、治療家、多くの方が色々なことを同時に考えないといけないことも増えてきています。
では、頭が回らないという状態になった時、人はどうなるのでしょうか?
頭がいっぱいになった時の人の反応は?
私自身が経験したこと、そして、周囲の人を見ている中で、頭がいっぱいになり「頭が回らない」状態になった人には色々なタイプの人がいました。
私の場合は頭が回らない状態になると、何も考える事ができなくなってしまい、夜も眠れず「どうしよう、どうしよう」と頭がパニックになりました。
今では、自分の頭を整理することが出来るので、「頭が回らない」という状況になること自体が無くなっています。
そういう状態になると、感情面も安定しなくなり、怒りやすくなったり、何故か涙が出てきたりしてしまい、正に情緒不安定という状態になってしまいます。
周囲の人の中では、自傷行為に走る人、暴飲暴食をする人、攻撃的になる人、お酒を飲む人・・・などなど、色々なタイプの方がいました。
問題の解決が出来ない
今、ご紹介した、過去の私や上記のようなタイプの方々に共通点があります。
それは「結局、問題の解決ができない」ということです。
頭がいっぱいになり「頭が回らない状態」になってしまい、上記の様な行動を取るというのは、子供の癇癪と同じだと考えています。
自傷行為に走って問題は解決するでしょうか?
暴飲暴食をして悩みがなくなるでしょうか?
お酒を飲んで、寝たら翌日には問題が無くなっているでしょうか?
問題も悩みもなくならないですよね?
むしろ、時間が経過してしまい、問題は悪化してしまいます。
そうはいっても「飲まなきゃやってられない」という方もいるとは思いますが、30代にもなったら自己責任で行動しましょうね。
頭の混乱を抑える方法とは?
では、どうやったら頭の混乱を抑え「頭が回らない」という状況にならないようにできるのでしょうか?
最初にお伝えしたように、脳の処理能力を超えると「頭が回らない」状態になってしまいます。
つまり、「脳の処理能力」を超えないようにすればいいのです。
では、「脳の処理能力」を超えないようにするためにはどうしたらいいのでしょうか?
- 「脳の処理能力」を高くする
- 脳の負担を減らす
などが考えられますね。
実際にどちらができるでしょうか?
「脳の処理能力を高くする」
できそうでしょうか?
簡単に言えば、頭が良くなれば良いと言うことになるのですが、、、
記憶力を高める、計算の速度を高める、色々な知識を蓄える等など、できそうではありますが、なかなか大変では無いですか?
色々な勉強法やメソッドもあるので、やってみるのも一つの手だと思いますが、一朝一夕には出来ないと思います。
そうなると、残る選択肢は「脳の負担を減らす」ということになります。
人間は忘れる生き物
なぜ、ここまで「脳の負担を減らす」という話をお伝えしているかというと、人間は忘れてしまう生き物だからです。
そもそも、すぐに忘れてしまうのに、脳の負担が大きくなると、輪を掛けて忘れやすくなってしまいます。
ここで質問です。
エビングハウスの忘却曲線というのをご存じですか?
何かを覚えてから、どれ位の時間で、どれ位の量を忘れてしまうのかというデータです。
忘却曲線を見てみると、1時間で50%以上、1日で70%忘れてしまいます。
これだけ忘れてしまう、覚えていられないわけです。
脳の負担が増えるとこれ以上になってしまいます。
だからこそ、脳に頼らずに記憶して、脳の負担を減らす。
これが大切です。
脳の負担を減らすために
では、脳の負担を減らすために何をしたらいいのでしょうか?
勘の鋭い人はもう分かっているかも知れません。
脳の負担を減らしたいなら、脳の肩代わりになるようなモノを準備すれば良いのです。
一体、何をどうやって肩代わりしてもらえばいいでしょうか?
結論を言うと、「記録する」ということです。
今回ご紹介する方法としては「頭の中にあることを全て書き出す」ことをオススメしています。
頭の中にあることを全て書き出すってどういうこと?
と思われるかも知れません。
頭の中にあること、例えば
「今やっている業務はどんなことがあるのか?」
「家事はどんなことをしているのか?」
「体調管理のために何をやっているのか?」
などなど、とにかく、書き出してみましょう。
頭の中の「見える化」と言ってもいいでしょう。
脳内の見える化
頭の中を「見える化」すると、
- 自分がどんな生活をしているのか?
- どんな仕事を抱えているのか?
- 何が問題になっているのか?
などなど、色々なことが見えてきます。
他にも、仕事の内容について具体的に書き出すことで、期限や優先順位、うっかりミスなどを減らすことも可能です。
私も、以前は仕事が重なってくると、頭が回らない状態になってしまい、優先順位や期限などが分からなくなり、ストレスを感じてイライラしたり、感情が不安定になってしまったりしていました。
しかし、頭の中を見える化することで、頭の中が整理されて、
「今どんな仕事があるのか」
「いつまでにどの仕事をするのか」
「一つの仕事にどれだけの時間をかけられるのか」
「どの仕事を優先的に進めるのが良いのか」
などが分かるようになりました。
「覚えているから」は危険?
中には、「自分の仕事位、頭の中に入ってるから大丈夫!」という方もいるかもしれません。
実は、その考え方が危険なのです。
上述のように人の脳は限界があります。
確かに、色々なことを覚えていらっしゃる方もいるかもしれませんが、「覚えておかないといけない」「忘れないようにしよう」といった思い自体が、既にストレスになってしまっている可能性は高いです。
「覚えておかないといけない」「忘れないようにしよう」という考えを手放すためにも「見える化」は有効です。
この「見える化」は色々な方法で可能です。
ポイントは、「脳に頼る」のをやめるということなので、
- 何かあったらすぐにメモを取る
- 書類の置き場所を全て決めておく
など、色々な方法がつかえます。
私の場合は、ホワイトボードを使って、業務の見える化をしています。
やることを書いて、終わったら線で消していくと達成感もあって良い感じですよ。
まとめ
いかがだったでしょうか?
30代になって、30代で無くてもですが、やることが増えてくると、頭が一杯になって頭が回らないということも増えてきます。
そんな状態が続くと、ストレスも溜まりますし、仕事上のミスをしてしまったりするかもしれません。
良くないことの多い「頭が回らない」という状態を回避するためにも、是非「見える化」をしていきましょう!